【国実リフォームニュース】百聞は一見にしかづ シリーズ 第一弾 2025:05:29:06:00:00
2025.05.29 【国実ニュース】
百聞は一見にしかづ
言い得て妙な素晴らしい諺だと思います。
先日HCで工具を購入。
安い、本当かと疑いながら購入レジでもプロ仕様ではない旨、念を押され
それでも安さと見た目の頑強さに目がくらみ、
清水『キヨミズ』から飛び降りた。
その日の夕方には煙を吹きお釈迦になってしまった。
(一見頑丈百分持たない道具かな)という事で
実際に使ってみる、先人の教えを自分の目で見る事の大切さを
私たちは日々傷を負いながら学習しているのです。
行ってきました。
詩人、立原道造が設計し後年図面をもとに有志が建てた
『ヒヤシンスハウス』。
場所はさいたまし別所沼公園内の池のほとり。
うっかりすると人込みと歓声と熱気で見落としてしまいそうな建物。
公園の管理用具を仕舞う物置??と見間違うほど貧祖。
でもそれは家なのだ。
風雨と夜露をしのぐだけの板張りの外観。
東大建築学科を出た立原の家に対する思いが、
この小さな建物に詰め込まれている。
建物の中にはボランティアが受け付けをしており説明もしてくれる。
長野と住所を書き込んだら驚いていた。
中もいたってシンプルで、まず感じるのは外部とのバリアフリー感覚。
冬寒く夏熱いという事ではなく、狭いにも関わらず仕切りを感じさせない
どこからでも出入りできる、そんな錯覚をも想起させる空間は
狭小なのに圧迫という感覚とは一切無縁だ。
自然を時には迎え入れ、時には抗いながらも
決して背を向けない彼の強い思念は、
大自然を逆に抱え込むくらいのしなやかさを涵養したかもしれない。
あ~。と口元から洩れる感嘆が
彼がもうすこし長生きしていたら、
という期待とともにこぼれる。
早世した彼の無念を想い描いたとき
賑わいの歓声は遠のき
そよぐ風に揺れる音
光と戯れるさざ波と歓喜の中で
その飾らない佇まいは
細胞レベルで無駄をそぎ落とした結晶のように
輝きを放っていた